このプロジェクトについて
ふるさとの米・水・歴史が醸す“どぶろく”で防府を全国に発信したい
~「みづは」と「たき」が出会った酒垂(さかたり)のどぶろく~
プロジェクトのきっかけ
まず自己紹介から。㈱日本伝統濁酒研究所の会長の右田圭司です。
防府生まれ防府育ちの私は、学校を卒業後、東京でのホテルのサービスマンやフランスのシャトーなどでのワイン修行を経て、日本のワインソムリエの資格づくりなどに携わってきました。
2008年には、日本酒のソムリエの資格である「唎酒(ききさけ)師」の資格認定を行うNPO法人FBO(飲料専門家団体連合会)を立ち上げ、全国に約4万人の会員を持つ組織を育ててきました。
会長の右田圭司
また立教大学大学院のビジネスデザイン研究科客員教授としても活動しながら、2年ほど前に体調を崩した母の介護にあたりたいと65歳で帰郷し、現役時代に培った経験・知識(経営・酒造り)や人脈を活用して、ふるさと防府市のために貢献したいという思いが強くなってきました。
製造したどぶろく
思案のうちにたどり着いたのが、日本酒の原型である「どぶろく」です。自然豊かな防府の米と水、それに歴史をブレンドして醸す「どぶろく」をつくることが地域貢献につながるのではないかと考えたのです。
防府市にどぶろくをつくるための特区計画の認定申請を提案したところ、幸いにして昨年の暮れに防府市が国から「防府どぶろく特区」の認定を受けました。
※特区による特例措置の内容:特定農業者が米(自ら生産したもの又はこれに準ずるものとして財務省令で定めるものに限る。)を原料として濁酒を製造する場合に、酒類製造免許に係る最低製造数量基準が適用されず、酒類製造免許を受けることが可能となります。
取得した「その他の醸造酒製造免許」
ただちに「その他の醸造酒製造免許」を取得し、今年の8月からどぶろくの製造に着手しており、来年の2月からは、防府天満宮の参道にどぶろくを気軽に楽しんでいただけるよう新しい店舗の出店を計画しています。
製造所を拡張して製造量をアップさせるとともに、冷凍品の製造による全国販売やどぶろくの魅力を広めるためのセミナ―を開催するため、今回クラウドファンディングでみなさまのご支援を求めたいと考えています。
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どぶろくとは
どぶろくは濁酒(だくしゅ)とも言われ、米と米麹、水を発酵させ、もろみを濾(こ)さずにつくります。起源は稲作が始まったころに遡るとされ、古来から収穫した米を神に捧げるときにどぶろくを供えて、今年の実りに感謝するとともに、来年の豊作を祈願した習わしがあり、現在でも各地の神社で行われています。
自社でお米を作っています(左)、醸造中のどぶろく(右)
その手軽さから、かつては当たり前のように自家製どぶろくがつくられていましたが、明治以降は酒税法で厳しく管理されていて、無免許でつくると処罰の対象になることから、なじみのない酒になり、現在では簡単につくることはできません。
定められたルールのもとで製造が許可されるのが、「どぶろく特区」の特徴です。私たちは自社で作ったお米で製造したどぶろくを、自社の経営する飲食店で提供するという厳しい規制をクリアして、どぶろく製造の体制を確立しました。
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私たちのどぶろくの特徴
長年の東京や海外での生活からふるさとに戻ってきて、まず感じたことは、子どもの頃にはさして気に留めなかった、この街の持つポテンシャルの高さです。
資源豊かな防府市
穏やかな瀬戸内の海に面した広々とした平野と佐波川に源を持つ豊かな水、そして周防の国府が置かれ、千年を超える人々の営み・街の記憶。防府の街には、どぶろく作りに重要な要素が揃っているということです。防府天満宮をはじめ、他地域から人々が訪れる観光の拠点もあります。これを活かさない手はないと思ったのが、どぶろく作りのきっかけでした。
防府市長への報告各種申請に尽力した同級生の同社代表 廣島(一番右)
そこに高校時代の同級生など、多くの人たちの協力やサポートが加わりました。税務署への申請をはじめ、さまざまな手続きや製造のサポート、それに国史跡の宮市本陣で江戸時代に長州藩主に献上していた酒づくりに使っていたという井戸水の提供も得られました。
「瀧水」という名前のかつての献上酒は、戦勝の祝いに使われたそうで、この縁起の良い水で私たちのどぶろくは製造しています。
もうひとつのサイドストーリーは、防府天満宮の大石段の中ほどにある酒垂(さかたり)神社の物語です。平安時代の終わり、戦火で焼失した奈良・東大寺再建の責任者だった僧侶、俊乗坊重源上人が天神さまのご加護によるものと感謝して、御社殿の造営を発願した際、工事に携わる人たちが巨石から湧き出る水を飲んで渇きを癒している内に、いつしかその水が香り高い美酒になったことから、祠をつくって祀ってきたお社が酒垂神社なのです。
酒垂神社
唐突ですが、4年前に大ヒットした「君の名は。」という、新海誠監督の長編アニメーション映画を覚えていらっしゃるでしょうか。
<この映画で「お酒」は重要な要素となっていて、すれ違いながら入れ替わる二人の主人公は、東京に暮らす少年が瀧(たき)、飛騨の山奥で暮らす少女は三葉(みつは)という名前です。
酒垂神社に祀られている御祭神は、「水波能売命(みづはのひめ)」で、井戸水に因んだ私たちのどぶろくの名前は「瀧水」。なんという偶然か、知り合いが教えてくれた素敵なストーリーのおかげで、このプロジェクトをなんとか成功させたいと切に思うようになりました。
どぶろく「瀧水」
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プロジェクトのねらい
今回のプロジェクトの目的は、①どぶろくの製造量を増やす、②冷凍品の製造によりどぶろくを全国販売する、③どぶろくの魅力を広めるためのセミナ―を開催することです。
2月に天満宮の参道にオープン予定の飲食店「みづは」は、地元防府の方や観光客の方々に気軽にどぶろくを楽しんでもらえる場所にしたいと考えています。さらにゆくゆくは、防府市内の他の飲食店でも、どぶろくを提供いただけるようになればとも考えています。
また防府をもっと広く知ってもらうために、お土産品として、あるいはふるさと納税の返礼品として、全国への発送も計画しています。
防府天満宮鳥居横に飲食店「みづは」を2月にオープン予定
醸造所 改装図(案)
そのためには、製造設備の増強が急務となります。現在の飲食店に併設した今の小さな醸造所を増築して、新たな製造設備を導入し製造量を増やして、どぶろくの普及を図っていきたいと考えています。
さらに、どぶろくの魅力や製造方法を市内外の方に広めるためのセミナーを随時開催していきます。
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未来につながるプロジェクト
「防府どぶろく特区」では、私たち以外でも規制をクリアすれば防府市内でどぶろくを製造することができます。まずこのプロジェクトを成功させて、防府市内で小規模な単位で製造するというモデルケースができれば、どぶろく特区を活用した事業者を増やしていくお手伝いもしたいと考えています。
私が以前運営していたNPO法人FBO(飲料専門家団体連合会)の全国約4万人の会員に対して、会員向け機関紙(年4回配布)を活用し、防府産のどぶろくや防府市のすばらしさをPRしていきます。
さらにお酒に関わるネットワークを通じて、全国のどぶろく製造者を集めた全国大会を開催し、どぶろくの聖地化を図っていくという夢も広がります。
防府天満宮を会場として全国大会も視野に
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おわりに
「どぶろく」は、地域の米と水、そして歴史が出会うことによって生まれる、古くて新しい発酵食品です。どぶろくによって人々が集い出会って、喜びと縁(えにし)を確かめ合える可能性を信じ、事業を推進してまいります。
映画「君の名は。」の主人公「みづは」と「たき」のように、時代を超えるどぶろくに育っていくように精進してまいりますので、皆さまどうかご協力とご支援を、なにとぞよろしくお願いします。
どぶろく「瀧水」冷凍パック
■返礼品
① 【5,000円】
サンクスレター
飲食店「みづは」飲食券 1,000円分
②【10,000円】
どぶろく「瀧水」冷凍パック 1個
飲食店「みづは」飲食券 1,000円分
③【30,000円】
どぶろく「瀧水」冷凍パック 3個
飲食店「みづは」飲食券 3,000円分
④【50,000円】
どぶろく「瀧水」冷凍パック 5個
飲食店「みづは」飲食券 5,000円分
⑤【100,000円】
日本伝統濁酒学講師 講習会参加権
このクラウドファンディングは、2,000,000円を目標としています
防府市では、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングにより調達した資金及び市の上乗せ補助金により、地域資源を活用して地域の課題解決に資する事業を行う事業者を支援する「ふるさと起業家支援事業」を実施します。このプロジェクトに対する寄附金は、防府市の「ふるさと納税」として受け付けると共に、ふるさと納税者の意思を反映し、補助金として事業者に交付します。
1、ふるさと納税という形で防府市に寄附することで目的の団体を支援します。
2、防府市は「防府市ふるさと起業家支援補助金」を、支援先団体に交付します。
3、支援先団体は支援者へ、お礼の品を含む情報発信をします。
4、支援者はふるさと納税分を確定申告します。
5、支援者に対して、住所地市区町村はふるさと納税をした翌年度分の住民税の減額をします。また、税務署はふるさと納税をした年分の所得税からの還付を行います。
※給与所得のみなど、確定申告を行う必要がない方で、5団体以内のふるさと納税の場合は確定申告を行わなくても納税の控除を受けることができる「ワンストップ特例制度」がございます。" width=100%>
※注意事項
(1)寄附金は本市の「ふるさと納税」として受け付けると共に、「防府市ふるさと起業家支援補助金」としてプロジェクトを実施する事業者に交付します。
(2)寄附金額に応じて事業者からの返礼品はあります(寄附金額によっては返礼品がない場合もあります)が、防府市からの返礼品はありません。
(3)目標金額を超えて集まった寄附金は、「防府市ふるさと起業家支援補助金」による事業者への交付のほか、当該事業における管理運営費等として充当される場合があります。
(4)選択されたプロジェクトが「防府市ふるさと起業家支援補助金」の認定辞退、認定取消、事業不履行等の事象発生または事業実施の結果、事業縮小等により寄附金に余剰が発生した場合等でも、一度寄附された寄附金は「防府市ふるさと起業家支援補助金」における寄附金として取り扱われるため、返還することはできず、上記(3)と同様の扱いとなります。
※寄附金受領証明書の送付
寄附金の入金確認後、防府市より「寄附金受領証明書」と「ワンストップ特例制度の申請書」を郵送いたします。
【防府市ふるさと起業家支援補助金】
制度の詳しい内容は、防府市ウェブサイトの『
防府市ふるさと起業家支援補助金』をご覧ください。
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※ ご寄附に関する注意事項
1) クレジットカードのご利用は2020年11月19日(木)〜2021年1月15日(金)となります。
2)
郵便振替のお申込み期限は2021年1月8日(金)です。